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2005/12/31 (Sat) 03:14



かの有名な作家ジョン・アップダイクは25か6のとき、
今こそ自分はペンと紙を取り作家になるべきなんだと気付いたらしい。
知り合いのよっちゃんも5年前までは一応物書きというか脚本家の端くれだったけど、
その内容たるや台詞どころかト書きの段階で批評家にぐうの音も言わせないというか、
田舎にありがちな煙草屋で店頭のマガジンラックにギリギリ置いて貰えるような、
成人雑誌や怪奇専門誌以上に些末な代物としか言いようがなく、
ボウタイの締め方やジーンズの裾上げ、ロングマフラーの上手な巻き方といった、
誰に教わるでもなく自然と身に付くはずの教養が絶対的に不足していたばかりか、
世間を斜に構えて見ることを何よりの楽しみとしていたこともあって、
例えば凶悪犯罪者の動機についてトラウマ云々と分析する医者をステレオタイプと呼び、
仮にもし「何にでも熱しやすく冷めやすい性格」と人から言われたとしても
それが生まれ持った性格かどうかと問われれば頭を捻らざるを得ないだろうと言い、
言い換えれば大好きな切り干し大根を毎朝毎晩食卓に出し続けていたら
たったの3週間ですっかり飽きてしまったというようなエピソードを耳にしたとしても、
その程度の大好き度だったに違いないと決めてかかるワンサイドぶりだったという話だ。

ひと月ぶりに会うよっちゃんは夏なのにえらくむくんだ様子で、
本人はその日の衣装をジュリーにインスパイアされたんだと頑なに主張していたが、
ライオネル・リッチーも驚きのアフロアメリカンな顔立ちや有り余った贅肉からして、
スーツの内側に見え隠れするサスペンダーはパパイヤ鈴木のそれに酷似していたし、
居酒屋で最初に対応した副店長も彼の自信が根拠のないものだとすぐに察知していた。
彼はビールと枝豆だけを頼むと「今ホストのバイトしてんのよっ」とニヒルに笑い、
いかにも外国人ですと言わんばかりに片言な若い女の子の店員に目を付けると、
彼女のジョッキを持つ手を握って「僕も日本語苦手なんだよっ」と早々に身体を寄せ始め、
その姿はTSUTAYAに2万も延滞料を払ってまで見続けた「恋人たちの予感」の影響で、
いつか自分の目の前にもメグ・ライアンの演じたサリー・オルブライトみたいな、
親友かつ恋人が現れるに違いないと思い込んでいた男とはまるで別人のようだった。
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Comment


おべっかさんとかげっさ懐かしいなあ・・・。

>鈴木さん
コメント有り難うございます。
げっさとかげっついって耳に心地よくて好きです。
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